私はレタスの品種改良の担当です。レタスは季節や産地によって品種が異なります。それぞれの産地で求められる特徴をまとめて品種にするのが私の仕事です。品種を作るために農場での選抜と産地での試験を繰り返し行い、評価できる品種を商品化します。農場での仕事が多いですが、現地での試験確認や品種説明会への参加などの出張もかなり多いです。

現場で評価される品種を作るために、難しい組合せに挑戦することや厳しい視点で選抜することが大切だと思っています。そのような仕事をしても、品種にできないことばかりです。それでも産地の方々からの期待に応えられる品種を作ることがやりがいです。

産地で試験を行った際に、農場で評価できた品種が思うように評価できないことがありました。産地の方から「これなら今使っている品種が良いよね」とはっきり言われ、私の仕事に甘さがあったことを強く認識しました。問題ないと思っていること、大丈夫だと考えていたことが現場で問題になるということを知りました。そのために更に厳しい視点で選抜をすること、現場の意見をしっかり受け入れることを大事にしています。

私が考える品種を作ることができることが魅力です。その品種が生産者の方々に栽培され、食事に貢献できるということが素晴らしいと思っています。その範囲は日本だけではなく世界にまで及ぶこともできることも夢があると思います。

産地の方々から評価してもらえる品種を多く作ることが目標です。他部門の仕事を更に知ることで組織全体のレベルアップに貢献できるように日々の仕事に取り組みたいと考えています。