- #2017
- シードセンター 商品管理部品質管理課
生物資源科学部生命農学科卒(入社7年目)
私は、発芽検査業務を担当しています。
様々な国と地域で採種された種子を全て社内で検査し、種子の発芽レベルを明らかにしています。
高品質な種子を農業の現場へご提供するために、発芽率などの数字だけでは気が付くことの難しい植物体の様子も併せて細かく観察して、社内の関係者へ発芽の状態を的確に伝えることが、私の仕事です。
いること、やりがいは? Question #2
検査結果の正確さは、いつも第一に考えています。
発芽検査の結果が種子の品質を決める指標の一つであるため、緊張感を持って丁寧に業務にあたるよう努めています。
検査が始まると毎日種子の様子を確認するのですが、その際にも植物体に異変がないか、注意深く観察するようにしています。
又は一番思い出に
残っているエピソードは? Question #3
種子は生き物なので、同じ品種の種子だからといって毎回同じ結果が出ることはありません。採種地や採種年度、採種期間中の天候などの環境条件が異なると、同じ品種でも発芽する力が異なります。
その種子の品種特性でゆっくりと芽が出るのか?採種地でストレスにあたっていじけているのか?もしくは寝ている(休眠といいます)のか?これらを見極めて種子の発芽レベルを明らかにすることは、4年経つ今も難しいところです。
動きも、声も、表情もない種子とのやりとりには、これからも苦戦するのだろう、と思うと同時に、やりがいを感じています。
日々の検査の中で様々な気づきがあることです。
種子は繊細なため、適切な管理をしてあげないと本来の発芽する力を正確に評価することができないことがあります。
種子たちの正しい発芽レベルを明らかにするために、管理方法の見直しや休眠打破の検討などを先輩方と話し合いながら工夫することで、自分が知らなかった植物たちのことが分かる瞬間が、私にとっての最大の魅力です。
これは苦労することと表裏一体ですが、コミュニケーションの取れない生き物(植物)を扱っているからこその面白さ(=大変さ)だと思います。
信頼される検査担当者になることです。
発芽検査は検査方法や調査基準を習得することは勿論ですが、何より経験を積むことで精度(見る目)を上げることが重要だと感じています。
検査業務に、達成や合格といった明確なゴールはありません。毎日の業務で少しずつ感覚の成長を重ねることで、種子や植物体の小さな異変にも気付くことができる担当者を目指しています。
ある一日の過ごし方Time Schedule
- 09:00
- メール確認、試験中の植物体観察・水やり
- 09:30
- 調査
- 12:00
- お昼休み
- 13:00
- 調査・結果報告・事務作業
- 16:00
- 播種・片付け・メール対応
- 17:30
- 終業
※このインタビューは、2021年1月に実施したものです。